この物語はフィクションです。実在の人物、団体名等とは関係ありません。
otentosama.hatenablog.com の続きです。
スクラムをやめよう
開発メンバーの百田が質問を投げかけました。ビジネス側の人にGitHubのアカウントがないと、ビジネス側はバックログを参照できないけれど、 その点について支障はないかという投げかけでした。彼らの問題ないと返答をしました。開発チームの疑問は解消されたので、GitHubを使う前提で バックログのトラッキング方法を百田が情報としてまとめました。wikiにまとめられたトラッキング方法に関する情報は、その日のうちにコラボレーションツールのSlackチームチャンネルに投稿されました。
今の状態でスクラムをすることがもやもやするので自分なりの考えをまとめましたと、投稿文には書かれていました。
私はすぐにリンクを開きました。その考えをまとめた文章の冒頭には
方針:スクラムはしない
と書かれていました。事実上のスクラムやめます宣言です。私にはこの宣言はインパクトの大きいものでした。 私自身、以前からスクラムマスターの立場でありながらスクラムをやることを半ば諦めていました。 スクラムではない何かをスクラムしているかのように振る舞うのは限界を感じていました。 この宣言でスクラムマスターの役割から解放されて開発業務ができるならそれでも良いと私は思っていました。
続く